近年放送されている令和のアニメには、「え、これが1話!?」と思わず唸ってしまうほど、掴みが強く、放送開始直後から大きな話題を集める作品が数多くあります。練り込まれた世界観、衝撃的な展開、ハイクオリティな映像、魅力的なキャラクターたち…。これらが初回から惜しみなく投入され、視聴者の心を鷲掴みにするのです。
まさに「1話目から神回」と呼ぶにふさわしい、令和を代表する"熱い"アニメの中から、特に注目すべき5作品と、それぞれの見どころを深掘りしてご紹介します!
1. 呪術廻戦
2020年10月放送開始。人間の負の感情から生まれる「呪霊」と、それを祓う「呪術師」の戦いを描くダークファンタジー。
【見どころ3選】
・Mappaによる規格外のハイクオリティアクション
特に第1話のクライマックスやその後の戦闘シーンは、尋常ではない作画密度とダイナミックなカメラワークで視聴者に衝撃を与えました。劇場版のようなリッチな映像表現がTVシリーズの初回から展開され、「映画を見ているみたい」と大きな話題に。このクオリティが作品全体の「熱さ」を牽引しています。
・王道の少年漫画展開と魅力的なキャラクター
主人公・虎杖悠仁が「呪い」を巡る非日常の世界に飛び込む導入部が非常にスピーディーかつ分かりやすい。加えて、クールな伏黒恵、最強だけど普段はおちゃらけた五条悟など、個性的で魅力的なキャラクターが初回から登場し、物語への引き込み力が抜群です。
・ダークでスタイリッシュな世界観
グロテスクな呪霊のデザイン、スタイリッシュな演出、そして時に容赦のない展開が組み合わさり、唯一無二のダークファンタジー世界を構築しています。初回からその片鱗をしっかりと見せつけ、今後の物語への期待感を煽りました。
呪術廻戦公式ページ:https://jujutsukaisen.jp/
2. SPY×FAMILY
2022年4月放送開始。冷戦状態にある世界で、凄腕スパイが任務のため仮初めの家族を作るコメディ&アクション。
【見どころ3選】
・設定の妙とジャンルの完璧な融合
スパイの父、殺し屋の母、超能力者の娘という、お互いの正体を隠したまま「普通の家族」を演じるという斬新な設定が最大の魅力。この設定がコメディ、シリアス、アクション、ハートフルと多様な要素を自然に繋ぎ合わせ、初回からその絶妙なバランスを見せつけました。
・アーニャの圧倒的可愛さとキャラクター性
第1話で登場する娘・アーニャの予測不能な言動と豊かな表情が視聴者の心を鷲掴みにしました。「わくわく」「アーニャピーナッツが好き」といった名台詞(?)や、彼女視点での思考描写が、作品のコミカルさを一層引き立てています。父・ロイドとの掛け合いも初回から最高です。
・WIT STUDIO×CloverWorksの豪華制作陣
異色の共同制作体制で臨んだ本作は、両社の強みが活かされた高いクオリティで映像化されています。特にキャラクターの表情演技やコミカルな動き、そしてスタイリッシュなアクションシーンが初回から高いレベルで描かれ、作品の魅力を最大限に引き出しています。
SPY×FAMILY公式ページ: https://spy-family.net/
3. 【推しの子】
2023年4月放送開始。人気アイドル「アイ」の「推しの子」に転生した主人公が、芸能界の光と闇を描く物語。
【見どころ3選】
・初回90分拡大版による衝撃的な展開
通常の3話分に相当する初回放送で描かれた、アイドル・アイの壮絶な人生と、予測不能な、そして非常にショッキングなクライマックスが国内外で大きな話題を呼びました。アニメの第1話としては異例の長さと内容で、良くも悪くも視聴者に強烈なインパクトを与え、「神回」どころか「伝説」とまで言われるほどでした。
・芸能界の生々しい現実描写
アイドルの裏側、ファンとの関係、マスコミのあり方など、華やかな世界の裏に潜む生々しい現実や問題が初回から容赦なく描かれます。フィクションでありながらもリアルに感じさせる描写が、作品のテーマ性を際立たせ、多くの視聴者に問題提起をしました。
・ミステリー・サスペンスの要素
単なる芸能界物語ではなく、主人公が母親の死の真相を探るサスペンス、そして犯人への復讐を誓うミステリーの側面が初回で提示されます。この先の展開への強い引きが生まれ、単なるアイドルアニメではない深みを感じさせました。
とはいえ胸糞な展開だと感じる人もいるため、数話見てから判断するのが良いでしょう。
【推しの子】公式ページ: https://ichigoproduction.com/
4. 葬送のフリーレン
2023年9月放送開始。勇者一行と共に魔王を倒したエルフの魔法使いフリーレンが、「人を知るため」に旅をするファンタジー。フリーレンが言う「ヒンメルならそうした」のようなヒンメル理論がとても印象的。
【見どころ3選】
・初回2時間スペシャルで描かれる導入部
通常の4話分に相当する初回放送で、共に旅をした勇者ヒンメルの死、そしてフリーレンが彼の死を通して初めて「人」の儚さや感情に向き合う過程が丁寧に描かれました。この長い導入部があったからこそ、フリーレンのキャラクター性や物語のテーマである「人を知る旅」の意義が深く伝わり、視聴者の感動を誘いました。
・「冒険の終わり」から始まる物語
多くのファンタジーが「冒険の始まり」を描くのに対し、本作は魔王討伐という「冒険の終わり」から始まります。エルフという長命種であるフリーレンの視点を通して、共に旅した仲間の死や時間の流れを描くことで、独特の哀愁と深みのある世界観を初回から確立しています。個人的にはフェルンが好きなのですが…。
・圧倒的に美しい背景美術と丁寧な演出
旅の舞台となる世界の美しい自然や街並みが、息をのむような背景美術で描かれています。また、キャラクターの些細な表情の変化や間の取り方といった演出が非常に丁寧で、登場人物の感情や物語の空気感を繊細に伝えてきます。初回から作品の世界に没入させる力が非常に高いです。
葬送のフリーレン公式ページ: https://frieren-anime.jp/
-
-
アニメ『葬送のフリーレン第1クール・第2クール』各話を紹介!ストーリー・見どころ・配信情報まとめ~2023年秋・2024年冬アニメ~
この記事ではアニメ「葬送のフリーレン」の作品情報についてまとめています。アニメの葬送のフリーレンは2023年10月6日(金)から日本テレビ系で放映されたアニメ作品です。現在も放映中の作品です。「フリー ...
続きを見る
5. チェンソーマン
2022年10月放送開始。悪魔のポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジが、裏切りに遭いチェンソーの悪魔となる物語。
【見どころ3選】
・Mappaによるケレン味溢れる映像表現
『呪術廻戦』に続きMappaが制作を担当。原作の持つダークで暴力的な世界観を、よりフィルムライクかつスタイリッシュな映像で表現しています。第1話冒頭の陰鬱な描写から、ポチタとの共生、そしてチェンソーマンへの変身シーンまで、アニメーションのクオリティと演出で圧倒しました。
・絶望的な状況とデンジの生々しい願望
多額の借金を背負わされ、臓器を売り飛ばすというどん底の生活を送る主人公デンジの描写が生々しく、視聴者に強烈なインパクトを与えます。そんな彼が抱く「普通の生活を送りたい」「パンにジャムを塗って食べたい」といったあまりにもささやかな願望が、かえって彼の置かれた状況の悲惨さを際立たせ、共感を呼びました。
・ダークで予測不能な世界観と展開
悪魔が存在し、人間を襲う残酷な世界が初回から明確に提示されます。ポチタとの関係性や、公安のデビルハンターとの出会いなど、先の読めないスリリングな展開が始まり、この先の物語で一体何が起こるのか、期待と不安を同時に煽りました。
チェンソーマン公式ページ: https://chainsawman.dog/
まとめ
今回紹介した作品は、いずれも初回放送で視聴者に強烈な印象を残し、その後のシリーズへの期待感を最大限に高めた「神回スタート」の好例と思っています!まだご覧になっていない方は、ぜひ一度最初の数話だけでもご覧になってみてください。
きっと、令和アニメの「熱さ」を感じられるはずです!どれもDMM TVで見ることができますよ♪